2002年 第26号

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特集 歴史と思想のダイナミズム
Ⅰ <シンポジウム>歴史は何を語ることができるか
<報告>
植村邦彦 「マルクスにおける歴史のアクチュアリティについて」
中山智香子 「歴史の中の複製技術」【新しい天使から比較の亡霊へ】
太田仁樹 「オーストロ・マルクス主義における歴史・文化・民族」【「歴史なき民族」をめぐって】
米谷匡史 「帝国日本の植民・社会政策論」【矢内原忠雄と<世界史>の変容】
石塚正英 シンポジウムの印象
Ⅱ 思想史のインヴェンションとコンヴェンション
<特殊公募論文>
木前利秋 「歴史の観相学」【アーレントとサイードのヴィーコ理解によせて】
荒川敏彦 「脱魔術化と再魔術化」【創造と排除のポリティクス】
<公募論文>
板井広明 「ベンサムにおける快楽主義の位相とマイノリティーの問題」【『男色論』を中心にして】
梅垣千尋 「メアリ・ウルストンクラフトの『愛国心』」
末富浩 「レスリー・スティーブンのバーク解釈について」
<書評>
安田常雄 『自由論―現在性の系譜学』(酒井隆史著)
肥前栄一 『ウェーバー研究の緒論点―経済史との関連で』(田中真晴著)
崎山政毅 『マルクスを読む』『「近代」を支える思想―市民社会・世界史・ナショナリズム』(植村邦彦著)
阪本政仁 『ルソーの政治思想―コスモロジーへの旅』(山本周次著)
『ルソーにおける正義と歴史―ユートピアなき永久民主主義革命』(鳴子博子著)
岩崎稔 [トピックス]大学をめぐる「革命」の修辞、「病い」の隠喩
<自由論題>
福野明子 「学問的成果を社会に還元しようとする社会哲学」【ホルクハイマーの例に見る、哲学と社会科学の布置】
森田数実 「ホルクハイマーの批判的人間学」
石塚省二 「二十世紀哲学における存在論的転回テーゼについて」【ルカーチ、ハイデッガー、フッサール、ハルトマンそしてインガルデン】
後藤正英 「モーゼス・メンデルスゾーンの啓蒙理解について」
多賀健太郎 「灰色の領域(グレ-・ゾーン)としての美」【Th.W.アドルノの『ヴァーグナー試論』をめぐって】
<インフォーマル・セッション>
太田仁樹 マルクス主義の展開(1)【マルクス・エンゲルスのアソシアシオン構想について】
松岡利通 マルクス主義の展開(2)【オットー・バウアー『民族問題と社会民主主義』をめぐって】
原田哲史 十八・九世紀のドイツ社会思想【高柳良治『ヘーゲル社会理論の射程』をめぐって】
堀田誠三 イタリア思想史【啓蒙の発見―ヴェントゥーリ『自由のための闘い』(一九九六)を読む】
逸見修二 自由主義思想の射程【フランソワ・ギゾーの「文明」概念をめぐる考察】
大貫敦子 ジェンダー論【「平等か/差異か」のパラドックスを超えて―ジェンダー論から見た法の言説】
福井直秀 日本思想と近代・現代
石塚省二 ルカーチ没後三十周年【『社会的存在の存在論』刊行十五周年】
細見和之 <社会理論>のポリティクス【いま、カール・シュミットをどう読むか】
田中正司 水田洋『思想の国際転位』をめぐって
英文抄録/英文目次
公募論文投稿規定/公募論文審査規定/執筆要領
編集後記

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